◆ヴォーチェ誕生エピソード⑦
さて、開店の日取りをどうするか考えました。
それは、2001年10月も下旬のことです。
事務所の契約が11月からということになったので、
11月の最後の大安の日28日に決めました。
準備期間約1ヵ月、それまでにしなければならないことは、
備品をそろえることと、
開店することを周りに知らせること、いわゆる広告宣伝です。
知り合いの方を介して、
お店を経営されている女性社長をご紹介いただき、
地元情報誌4社の営業の方をご紹介いただきました。
そして、開店日に事務所に連絡をいただけることになりました。
また、オレンジ色のチラシ300枚とショップカード300枚作成して、
友人知人、仕事関係の人に開店することの挨拶をして回りました。
“あまかった・・・”
こんな宣伝広告では、まったくダメダメでした。
これを読まれた経営者の方は、笑われると思いますが、
その当時の私は、300枚のチラシとカードを配れば、
開店の11月28日にお客様からの電話は入ると思っていました。
・・・しかし・・・・
いよいよ開店日、
電話は一本もかかりませんでした。
朝から16時まで、一人ぼっち。。。
11月28日は私にとって嬉しい開店ではなく、
『わたしはなんて大変なことを始めてしまったんだっ!!』
という衝撃と寂しさ。
孤独が押し寄せてきました。
開設のきっかけを作ってくださった着付け教室の生徒さんに
無事開店できたことのお礼の電話をしたときも、
「まだお客様からの問い合わせがないんよ。」と
愚痴ってしまったことを覚えています。
まったく主婦感覚の甘々精神ですね。
私はやっていけるんだという根拠のない自信は、
この日打ち砕かれてしまいました。
それからの数カ月は、本当につらかったです。
後悔もしましたが、夫や両親との約束があったので、
何とかするしかないと、右往左往しました。
開店の日、唯一の救いは、
地元情報誌の編集からNew openの取材についての連絡が入り、
翌日事務所に来て下さることが決まっていました。
つづく。
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