4月で結婚17年目に入りました。
16年前のある朝、
「朝は何もしゃべらんけど、気にせられん。」
と主人に言われました。
“ああ、この人は、何も言わない時は、おおむねOKの時なんだ”
とわかり、朝起きて出勤するまでと、
夕方仕事から帰って来る様子を観察するようにしました。
ほぼ毎日同じパターンで、良好。
美味しくない夕飯の日は、食卓が暗く、
翌日得意料理で挽回して、明るい食卓。
パターンが決まると、会話はなくても充実した新婚生活でした。
結婚2年目ぐらいから、
行動パターンは同じですが、
ちょっと愚痴が出てきたなと感じてきて、
会社のリストラの話もよく聞きました。
内心“他人事じゃないな”と思っていました。
ある日、2人で近所を散歩中に
「この空き店舗で、裕子さん、何かせんけん、着付けとかで」と
言ってきました。
その当時、私は3時間のパートをしていたのと、
自宅で着付け教室をしていたぐらいでしたが、
店舗を借りて、何かしたらいいと言ってくれたのは正直びっくりしました。
“でも、この人がそういうぐらいだから、やってもいいんだ!”
と理解し、何かしようと決めました。
何をするかを、考えている時に、
着付け教室の生徒さんの話から、
結婚相談所をしようと決めました。
決めて、すぐに主人に相談しOKだったので、開設することにしました。
開設しても、私たちの私生活は変わらず、
ほぼ問題なく、過ごしていましたが、
主人は決意したのか、会社の大規模なリストラに協力すると話しました。
私はまったく動揺しませんでした。
結婚してからの3年間で、いつかは決めるだろうなと感じていたからです。
反対に、自分の仕事で生活できるぐらいにしたいと思いました。
今思い返しても、
最初に「朝は何もしゃべらんけど、気にせられん。」と
言ってもらったのは良かったなと思います。
色々あった16年ですが、17年目を迎えれてありがたいなと思います。
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