◆ヴォーチェ誕生エピソード④
開設するための資金については、
私の貯金、いわゆる『へそくり』には手をつけず、
実家の父に説明して、
「出してやる」と言わせたいと考えていました。
幼い時から聞かされていた
父の人生哲学みたいなものに
私は乗ってみたいと思っていました。
開設資金を実家の父に借りるということを主人に話すと、
それが良いことなのかどうなのかは、
正直わからなかったようですが、
それでやろうと考えているのならと賛成はしてくれました。
すぐに、実家に話があると言って帰り、
自分の考えている結婚相談所を開きたいと説明しました。
「商売はそんなに甘くない、
旦那さんや北川の家に絶対迷惑をかけたらいかん。
2年やってみて、芽が出んかったら、そん時はやめないかん。
難しいと思うけど、
決めた事なら人生勉強だと思ってやったらいい。」
と言ってくれました。
父が一生懸命働いて貯めたお金を借りることで、
絶対失敗はしたらいけないと思ったし、
父との約束が、
開設1年目の想像もしなかった苦難を
乗り切る力にもなりました。
つづく。
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