マイナス4℃だそうです。
(午後9時前のNHKニュースの天気予報より)
私が覚えている限りでは、
マイナス4℃は私の未知の世界です。
椿さんが終わったのに、
どうしてこんなに寒いんでしょう~。
雪がちらつく夜をおもうと、
17年前、一人で京都一泊旅行をした時を思い出しました。
秋に大失恋をして、
お正月、どうしても家族と一緒にいたくなくて、
元日の早朝、京都へ行こうとJRのしおかぜに乗りました。
泊まる宿も決めず、
ちょっと前にテレビで観た三千院を目指しました。
京都に着いたら、
三千院のいくつかのお宿に今日泊まれる部屋がないか電話をしました。
幸いひと部屋見つかり、泊まるところは確保しました。
それから、その5年ぐらい前に会社の出張帰りに寄った
京都駅の京料理のお店で合い席になった50代の女性に
公衆電話から、突然電話をしてみました。
(元日に無礼な事をしたと反省しています)
50代の女性は、
びっくりした口調で、
「今すぐ行くからそこにいなさい。」といって、
飛んで来てくれました。
自宅に招いてくれて、
夕方の5時過ぎぐらいまで、
いろいろ話をしました。
元日の大切な家族団欒を私は奪っていたのかもしれません、
でもその時は、女性に迷惑をかけていることにも気付かず、
自分のことでいっぱいいっぱいでした。
三千院行きのバスに乗るまで見送ってくれて、
翌日は京都半日バスツアーに一緒に行こうと誘ってくださいました。
バスを降りると、
三千院は、大みそかの雪がまだ残っていました。
もう当たりは暗くなっていたので、
三千院は翌日見学することにして、
朝予約した宿に入りました。
木目がピカピカの古い風情のある旅館、
部屋のドアを開けると、
2畳の薄暗い畳の部屋があり、
奥のふすまをあけると、
真ん中にこたつがある8畳ぐらいのイメージ通りの部屋、
右手には、雪見障子があり、障子は上げてあって、
お庭の雪景色が見えました。
その時私は、緊張の糸が切れたように、
寂しさが込み上げてきて、
涙がボロボロ出てきました。
思い返すと身勝手な行動です。
京都の50代の女性には、
本当に感謝しています。
元日家を出る時は、
もうどうなってもいいやという気持ちでしたが、
1月2日、帰りのJRの中では、
両親と話ができそうと思えました。
雪がちらつく夜をおもうと、
三千院の宿から見た雪景色を思い出します。
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