AIJ投資顧問による
企業年金2000億円消失問題が、
すごく気になります。
たくさんのサラリーマンの厚生年金基金という
老後の大切なお金のことなのに、
テレビニュースでの取り上げ方は、
簡単すぎる様な気がします。
自分は知らないだけかもしれませんが、
自分の所属する「○○業厚生年金基金」も
なんパーセントかをAIJ投資顧問に委託して
消失しているかもしれません。
今回の問題が発覚したきっかけは、
AIJの「高収益」に疑問を感じた外部からの指摘だったそうです。
検査機関はどうなっているの?と思ったら、
「AIJは89年の設立以来、
証券取引等監視委員会の定期検査を受けたことはなかったという。」
とありました。
金融機関に勤めていたので、
監督省庁の定期検査は、
2~3年に一度は必ず入っていたことを知っています。
それなのに、投資顧問に対しては、
22年間検査が入っていないなんて!!!
大・大・大問題だと思います。
どうして、
中小企業の小規模な厚生年金基金がAIJに委託したかというと、
『背景には00年以降の「年金崩壊」があるとされ、
専門家は「世界的な金融危機で多額の損失が生じた小規模な企業年金が
運用で挽回しようと高利回りをうたう投資会社に流れ
損失を増幅させる構造的な問題が見える」』
とのこと。
それからこんな問題も指摘されていました。
『595ある厚生年金基金(10年度)の7割強で、
将来の給付に備えた積立金が不足するなど、
企業の年金財政は厳しい。』
他人事とは思えません。
私は、独身時代に生命保険会社の破たんで、
わずかな金額ですが、損をした経験から、
保険を一から見直して、保険会社に任せるのではなく
老後の生活資金の計画を経て保険選びをしました。
今一度、自分の所属する厚生年金基金の状況を
ちゃんと把握しておく必要があるのではないかと思います。
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